”めぐり力”をアップして若々しさを保つ!

健康や美容のほか、疲労回復にも重要な役割を果たすのが、全身をめぐる血流。

年を重ねても、若々しく元気であり続けるためには、日頃から血管をケアして〝めぐり力〟を維持することが大切です。血管ケアに役立つ2つの成分をご紹介します。

NO(一酸化窒素)が血管を強くして血流を促進

血管をケアして、強くしなやかにする働きがあるのが、NO(一酸化窒素)という気体です。

血管の一番内側にある血管内皮細胞から分泌され、血管を拡張・保護するとともに、傷ついた血管の修復にも役立ちます。
体内でのNOの産生を促進するのが、シトルリンとアルギニンという2つのアミノ酸です。

これらの成分を摂ることで、血管の健康と血流量が保たれ、いつまでも元気で若々しい毎日をおくることが期待できるのです。

NOの産生を促進し血管ケアに役立つシトルリンとアルギニン

シトルリン

NOの産生を促す。血管を強くしなやかにするため「スーパーアミノ酸」と呼ばれる。

アルギニン

体内でも合成されるが、成長期や体力消耗時に不足しがちになることから「準必須アミノ酸」とも。

シトルリンは一定量集まると、アルギニンに再合成されます。そして、アルギニンはシトルリンに変換されます。

血管内皮細胞でアルギニンからシトルリンが合成されるときに、同時にNOが産生されます。

シトルリンとアルギニンは同時に、しかも 1:1で摂るのが効果的!

NOを効率的に増やすには、シトルリンとアルギニンを同時に摂ることがおすすめです。これまでの研究では、この2つの成分を 1対1の割合で摂取したとき、最も相乗効果が期待できることが明らかになっています。

血管の弾力性維持

血管は、血流によって酸素や栄養を全身に送り届け、同時に老廃物を排出する重要な器官です。しかし、年齢を重ねるにつれて硬くなってしまいます。
シトルリンを摂取することで、NOの産生が促され、血管をしなやかで柔らかく保つことにつながります。

臨床試験では、動脈硬化の指標であるPWV(脈波)の値が、シトルリンを7日間摂取することで有意に低下しました。

冷え性の改善

体表面温度をサーモグラフィーで測定する試験では、シトルリン摂取により、首、肩、右の手のひらで上昇傾向が認められました。
また、それぞれの部位の変化温度を合算した場合、特に摂取90分後でプラセボ(偽薬)摂取時と比較して有意に体表面温度の上昇が見られました。

vol.52【夏号】の記事