お疲れ様の時間|第37回『睡眠負債』を抱えていませんか?

睡眠負債アイキャッチ

「春眠暁を覚えず」という言葉があるように、心地よい春には夜が明けてもなかなか目が覚めないことが多いですね。
しかし、朝起きるのがつらかったり、日中も眠かったりするのであれば「睡眠負債」がたまっている可能性があります。
放置すると肥満や糖尿病、認知症などのリスク上昇にもつながりかねません。
解消するには十分な睡眠をとる必要がありますが、とはいえ、休日に好きなだけ「寝だめ」をすればいいというわけではありません。

新生活が始まってまだリズムをつかみきれていない方も、コツを押さえて、上手に睡眠負債を解消しましょう。

「睡眠負債」を侮るなかれ

慢性的に睡眠不足が続くと、知らず知らずのうちに心身にさまざまな悪影響が及びます。

こんな方は要注意!

  • 休日、自然に目を覚ますと、平日より2時間以上長く眠っている
  • 電車などに乗ると、ウトウトしてしまう
  • 布団に入ったら5分以内で眠れる
  • 起床4時間後に、眠気・だるさがある

睡眠負債を上手に解消するには

1.休日は「寝過ごす」のではなく「就寝時間を早める」

足りない分の睡眠を休日に補う場合、朝起きる時間を大きく変えるのではなく、早めに就寝するようにしましょう。
平日と休日の睡眠時間の差は2時間以内に抑えるのが、大事なポイントです。

就寝時間を早めるほうがいいのはなぜ?

起床時間を遅くすると、その分、夜眠気を感じる時間も遅くなり、生体リズムが崩れる原因に。
睡眠負債を解消するつもりが、かえって疲れやだるさが出ることもあります。

2.夜間の睡眠だけで解消できないときは「昼寝」を活用

昼過ぎに眠くなるのは、人に備わっている自然なリズム。昼寝をして脳を休ませると、パフォーマンスアップにつながるのでおすすめです。

ポイントは、

  • 午後3時までに20分以内
  • 直前にコーヒーか紅茶でカフェインを摂取
  • 職場ならデスクで「伏せ寝」でもOK

vol.55【春号】の記事