新生活疲労の要因「生活リズムの変化」

特集:新生活疲労

疲労と上手に付き合って 新生活を楽しもう!

明るく希望に満ちた春。
進学や就職、異動などで生活が大きく変わった方も多いと思います。あるいは、趣味の教室に通い始めた、ボランティアを始めたな ど、新しい環境に前向きな一歩を踏み出したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ワクワクして、つい張り切ってしまいがちな時期ですが、生活のリズムや環境が大きく変わると、心身の疲労につながりやすくなります。
今号では、そういった「新生活疲労」に着目し、疲労につながる可能性のある生活習慣や、その予防法・解消法についてご紹介します。「新生活疲労」と上手に付き合って、希望あふれる新生活を楽しみましょう。

rhythm1

要因1 生活リズムの変化

新生活疲労の要因1:生活リズムの変化

環境やライフスタイルがそれまでの生活と大きく変わる新生活には、疲労につながる要因がいくつもあります。その一つが「生活リズ ムの変化」。早起きしなければいけなくなったり、食事の時間が不規則になったりすると、体のリズムが乱れて疲労や不調を引き起こします。また、他人と関わることによる「人疲れ」も、新生活で引き起こされやすい疲労の一つです。さらに、静かなオフィスで一日中座りっぱなしで仕事をするなど長時間体を動かさないことや、逆に良かれと思って激しい運動をすることも、疲労を招いてしまいます。

睡眠時間を削りがち

疲労回復には睡眠が最も重要。 不足すると、脳のパフォーマンスも低下します。

平日早く起きる分休日は昼まで寝ている

体のリズムが乱れて睡眠の質が低下し、疲労が余計にたまることも。

少しでも長く寝ていたいから 朝食はとらない

朝食を抜くと、体のリズムが乱れやすくなるほか、脳のエネルギーが不足します。

生活リズムを整えることが睡眠の質の向上につながる

春は、生活や環境がガラリと変わったり、新しいことを始め たくなったりする季節。「新生活を楽しもう!」と張り切っている方も多いのではないでしょう か。でも、せっかくの頑張りも、疲労しやすいと長続きせず、 実りあるものになりません。 疲労回復に最も重要ともいえる「睡眠」は、生活リズムの乱れに大きな影響を受けます。 脳や体の活動により細胞が傷ついて引き起こされる疲労は、眠っている間に細胞の修復が進むことで回復します。しかし、生活リズムが乱れると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、回復に必然な睡眠の質を確保することが難しくなり、脳や体が本来のパフォー マンスを発揮できなくなってしまいます。 新しい環境で元気に挑戦を続けるためには、生活リズムを整えて睡眠をしっかりとることが最優先事項といえるのです。

vol.63【春】の記事