現代人の悩み”スマホ疲労”&デジタルデトックスのススメ

現代人の悩み「スマホ疲労」

秋の深まりとともに、夜が長く感じられる季節。あなたはどのようにお過ごしですか?

誰かとメッセージをやりとりしたり、趣味の動画を見たりと、夜遅くまでスマートフォン(以下スマホ)を触っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。スマホは、娯楽だけでなく、調べ物やネットショッピングなどにも使え、暮らしを便利にしてくれるアイテムですが、長時間使い過ぎると生活や健康に悪影響を及ぼすことも。

そこで今号では、スマホを使うことによる心身の疲労に注目します。目だけでなく全身に影響を及ぼす”スマホ疲労”について知り、秋の夜長を上手に楽しみませんか。

二重、三重の疲労をもたらすスマホ

調べ物から家族・友人とのやりとりまで、日常生活を便利にしてくれるスマホ。総務省「令和4年通信利用動向調査」によると、日本人のスマホ保有率は、20〜50代で9割以上。60代では8割、70代では6割を超えています。また、80代では4人に1人がスマホを持っており、80歳以上のインターネット利用者の半数以上がSNSを利用しています。しかし、便利な反面、使い過ぎると心身にさまざまな負担がかかり、二重、三重の疲労や、体調不良にもつながりかねません。”スマホ疲労”の原因を意識して、スマホと上手に付き合うことを心がけましょう。

あなたはどれだけ触ってる?1日の流れを見てみよう

■起床。天気予報を確認する。

■友人とランチ。乗り換え案内アプリで行き方を確認し、目的地へ。

■移動の合間に、Yahoo!ニュースで最新情報をチェック。

■友人とおしゃべり。孫の写真を見せ合って盛り上がる。

■LINEのグループトークで家族と連絡。娘と旅行について話し合う。

■YouTubeを見ながら晩ご飯を作る。

■食事後のリラックスタイム。家族としゃべったりテレビを見たり。
YouTubeで動画を楽しむことも。

ついつい時間を忘れて使いすぎていませんか?

  • インターネットでお買い物
  • YouTubeで趣味の動画を視聴
  • 友だちや娘とLINEで会話
  • 天気予報を確認
  • 脳トレアプリや将棋アプリに没頭
  • 時間があればニュースを閲覧
  • 撮影した孫やペットの写真を見るのが楽しみ
  • 献立を考えるためにレシピを探す
  • 散歩で見つけた花の名前を調べる
  • どこかへ行くときは、スマホの地図アプリが欠かせない

DIGITAL DETOX
秋の夜をスマホなしで過ごそう


スマホ疲労を防ぐためのデジタルデトックスのすすめ

秋の夜長、瞑想したり、読書・趣味を楽しんだりとたまにはスマホなしで過ごしてみませんか。

スマホなどのデジタル機器に触れない時間をつくりましょう

スマホの使い過ぎは、アルコールやギャンブルなどのように「依存」につながることが指摘されており、エスカレートすると心身に悪影響を及ぼすこともあります。”スマホ疲労”を感じたら、一定時間スマホやパソコンなどのデジタル機器と距離を置く「デジタルデトックス」を行うと、疲労やストレスが軽減されます。生活にうまく取り入れて、スマホと上手に付き合っていきましょう。

デジタルデトックスのポイント

スマホなどのデジタル機器に触れない時間を決め、電源を切って過ごしましょう。

※最初から長い時間を設定すると、ストレスになることもあります。30分程度からスタートし、だんだんと時間を延ばしていきましょう。

最新研究で判明!
脳には何も考えない
時間が大切

近年の研究で、何も考えずボーっとしているときに、脳では情報が整理されていることがわかってきました。このような時間を過ごすことで、疲労の回復や認知症の予防が期待できます。瞑想のほか、散歩やスイミング、皿洗い、靴磨きなどがおすすめとされています。