60歳を過ぎたら積極的に「免活を始めよう!」

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細菌やウイルスなどの感染症が特に増えるこの季節。
マスクや手洗いはもちろんのこと、常に意識しておきたいのが「免疫」です。免疫機能を維持する活動=「免活」を積極的に行って、元気に冬を乗り切りましょう。

加齢によって衰える免疫機能

私たちの体には、健康を害する「異物」を取り除くよう働く高度なシステムが備わっています。それが「免疫」です。
普段は意識していなくても、私たちの体は免疫によって、細菌やウイルスなどから守られているのです。
しかし、免疫機能はストレスや睡眠不足、運動不足、偏った食生活など、生活習慣の乱れによって低下することが分かっています。また、20代をピークに、加齢によっても衰えてしまうことが明らかになっています。

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免疫機能が低下すると、感染症にかかりやすくなり、重症化するリスクも高くなるといわれています。実際に、インフルエンザの感染で死亡する人は、特に60代以上の方で多くなっています。

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インフルエンザが1年で最も流行する時季。
60歳以上の方は今すぐ免活を!

ウイルスに感染した細胞を破壊するNK細胞に注目

免疫にはたくさんの種類の免疫細胞が関わっていますが、中でも注目したいのがNK(ナチュラルキラー)細胞です。NK細胞は、リンパ球の一種で、外敵に対して高い攻撃力を持っています。体の中を広くパトロールして、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を速やかに発見し、破壊します。
普段からNK細胞の活性を高めておくことは、感染症などの病気のリスクを下げ、健康を維持することにつながるといえます。

NK細胞を活性化する4つの”免活”アクション

適度な運動は、免疫機能の維持にも役立つことが分かっています。これまでの研究では、日常的に運動をする習慣がある人は、NK細胞の活性が高いと報告されています。

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激しい運動は逆効果!

激しい運動をすると、NK細胞の数は運動中には大きく増加しますが、運動後、運動前よりも低くなってしまうことがあります。疲労が残らない程度の適度な運動を習慣づけるよう心がけましょう。

笑うことは、免疫機能の維持のほか、自律神経のバランスを整えたり、血圧や血糖値の改善につながったりと、健康維持に良い影響を及ぼすことが分かっています。

漫才などでNK細胞が活性化!

漫才や漫談などで笑いを体験する前後のNK細胞の活性について調べた研究では、笑いの体験直前にNK細胞活性が基準値より低いまたは基準値内だった人は、笑い体験後に基準値の高い領域、またはそれ以上まで上昇したことが報告されています。

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免疫細胞の約7割は腸に集まっており、腸内環境を整えることが免疫維持のカギともいわれています。ビフィズス菌を摂ることで、NK細胞が活性化したり、免疫細胞の一つである好中球の殺菌能力が高まったりすることが分かっています。

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生きたまま腸に届きやすいビフィズス菌BB536

65歳以上の高齢者にビフィズス菌BB536を19週間投与した試験では、インフルエンザ発症者や38℃以上の発熱者が少なくなったことが報告されています。

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乳由来のたんぱく質で、特に赤ちゃんが生まれた直後に飲む初乳に多く含まれているのがラクトフェリンという成分。NK細胞を活性化する働きのほか、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整える作用もあり、継続して摂取することで、免疫機能の維持が期待できます。

サプリメントを選ぶなら腸にしっかり届くものを

免疫力の維持には、腸内環境を整えることも大切。ビフィズス菌やラクトフェリンがその働きを最大限に発揮するよう開発されたのが、胃では溶けずに腸に入ってから溶ける「腸溶性」カプセルです。腸で働く成分を配合したサプリメントは、腸にしっかり届くものを選びましょう。

vol.50【冬】の記事