食べ過ぎ疲労と”消化のしくみ”

新しい年が始まり、物事にエネルギッシュに取り組み始めるのにふさわしい時季ですね。

それなのに、お正月休み以降なかなか疲れが抜けなくて…という方、もしかしたら疲れの原因は「食べ過ぎ」かもしれません。

忘年会、クリスマス、お正月、そして新年会、イベントが多い年末年始には、ついつい食べ過ぎてしまうシチュエーションがたくさんあります。楽しく過ごした期間の「食べ過ぎた!」の影響が解消されないまま、今の疲れにつながっている可性があるのです。

今号では「食べ過ぎた!」が引き起こす食べ過ぎ疲労について、発生するメカニズムや、日頃から気をつけたいことなどをご紹介します。

消化の仕組みにも自律神経が関わっています

呼吸や体温、心拍、血圧など、私たちが健やかに生きていく上で不可欠な体の活動や働きは、自律神経によってコントロールされています。
食べたものの消化・吸収には、胃や腸などいくつもの臓器が関係していますが、この働きにも自律神経が大きく関わっています。
自律神経には、活動時に活発に働く交感神経と、リラックス時に活発に働く副交感神経という、相反する作用を持つ2つの系統があります。このうち、食事をしているときに唾液や胃液を分泌させたり、胃や腸のぜん動運動を促したりして消化・吸収を促進するのは副交感神経の役割。一方、交感神経には、消化・吸収を抑制する働きがあります。緊張やストレスを感じているときには交感神経が優位になるため、食事がのどを通らない、消化不良により胃もたれを起こすといったことが多くなります。

消化に関わる臓器の働きは自律神経がコントロールしています

01 唾液腺

副交感神経はサラサラした唾液を分泌させ、食べ物をのみ込みやすくします。交感神経優位のときにはネバネバした唾液が分泌されます。

02 肝臓・胆のう

主に脂肪の消化・吸収を助ける消化液「胆汁」は、肝臓でつくられ、胆のうにためられています。その胆汁を分泌するよう指令を出します。

03 胃

かみ砕かれて胃に入ってきた食べ物を消化するため、胃液の分泌と、胃のぜん動運動を促します。

04 膵臓

膵臓では、多くの消化酵素を含む「膵液」という消化液がつくられています。この膵液を分泌して十二指腸に送るように命じます。

05 小腸

小腸にぜん動運動を促し、胃で消化された食べ物の分解と栄養の吸収をさらに進めます。

06 大腸

栄養が吸収された食べ物の残りから水分を吸収し、便をつくるよう、大腸にぜん動運動を促します。

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vol.62【冬】の記事