特集:chapter4"なんとなく疲労"と肌

なんとなく疲労と肌アイキャッチ

疲れているのは脳だった

疲れる理由に心当たりがないのに「なんとなく疲れている」と感じることはありませんか?
その原因は〝脳の疲れ〞かもしれません。実は、体の中で最も疲れるのが脳だといわれています。
脳には自律神経の中枢があり、環境や状況の変化に応じて、心拍や血圧、体温などを24時間休みなく調節しています。
体に負担がかかる環境に置かれたり精神的なストレスが高まったりすると、自律神経が忙しく働き、脳が疲れます。すると、「休息をとりなさい」という警報として全身に疲労感が生じるのです。
つまり、私たちが自覚している〝なんとなく疲労〞は、脳の疲労なのです。

疲労と肌の関係

〝なんとなく疲労〞を感じたらゆらぎ肌にも要注意

〝なんとなく疲労〞の原因となる、寒暖差やストレスによる自律神経の乱れは、肌にも影響を及ぼします。自律神経が乱れると、血行が悪くなって肌に栄養が十分に行き届かなくなり、ターンオーバー(肌が周期的に生まれ変わる仕組み)がうまく働かなくなってしまいます。また、疲労の原因にもなる睡眠不足や低栄養も、ターンオーバーの不調につながります。 

こうしたときに陥りやすいのが「ゆらぎ肌」。肌が一時的に不安定になってバリア機能が低下し、外からの刺激を受けやすくなった状態です。そこに、気温の急激な変化や紫外線、花粉などの外的な刺激も加わり、敏感肌や肌荒れなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。

肌の疲れはからだの内側から
しっかり&早めにケア

ゆらぎ肌を防いで健やかな肌を保つためには、スキンケアだけでなく、体の内側からのケアが重要です。
ポイントは、美容成分を摂ると同時に、自律神経の疲れに根本から対処するため、抗疲労成分を摂取すること。自律神経の疲労を抑えることが、ターンオーバーを正常化して肌の調子を整えることにもつながります。細胞に疲労が蓄積すると老化につながるともいわれるので、早めのケアがおすすめ。日頃から確かな疲労対策を実践して、いつまでも若々しく美しい肌を保ちましょう。

美しい肌を支えるおすすめ成分

GABA(ギャバ)

ストレスを和らげ、脳の興奮を鎮める作用により、自律神経のバランスを整えることが期待できます。また、睡眠の質を高める効果や、肌の弾力を維持する働きも報告されています。

イミダペプチド成分

体の中で最も疲れるとされているのが、自律神経中枢のある脳。イミダペプチド成分は体内でアミノ酸に分解されて脳までしっかりと届き、そこで再合成されて疲労感を軽減します。

コラーゲン

皮膚や骨、血管などを構成しているたんぱく質の一種で、肌のハリや弾力に大きく関わっています。体内のコラーゲンは、年を重ねるにつれて減少することがわかっています。

グルコシルセラミド

肌のバリア機能の維持や水分保持に役立つセラミドの前段階の物質。グルコシルセラミドには、肌の保湿力を高め、潤いに満ちた健やかな肌へと導く力があることが報告されています。

vol.59【春号】の記事