特集:chapter3 "なんとなく疲労"にコエンザイムQ10

アイキャッチchapter3

疲れているのは脳だった

疲れる理由に心当たりがないのに「なんとなく疲れている」と感じることはありませんか?
その原因は〝脳の疲れ〞かもしれません。実は、体の中で最も疲れるのが脳だといわれています。
脳には自律神経の中枢があり、環境や状況の変化に応じて、心拍や血圧、体温などを24時間休みなく調節しています。
体に負担がかかる環境に置かれたり精神的なストレスが高まったりすると、自律神経が忙しく働き、脳が疲れます。すると、「休息をとりなさい」という警報として全身に疲労感が生じるのです。
つまり、私たちが自覚している〝なんとなく疲労〞は、脳の疲労なのです。

Fatigue Reconery Nutrients
コエンザイムQ10がすごい!”なんとなく疲労”からの回復に

About
コエンザイムQ10とは?

コエンザイムQ10は、体の中のほぼすべての細胞に存在する重要な化合物。
ビタミンに似た物質で、生命活動を維持するためには欠かせません。コエンザイムQ10にはさまざまな働きがありますが、その中でも注目すべきなのが“なんとなく疲労”の解消にも役立つ代表的な2つの働きです。

エネルギーを生み出して疲労回復をサポート

私たちが生きていくうえで必要なエネルギーは、細胞内にあるミトコンドリアという器官でつくられます。
コエンザイムQ10は、そのいわば”エネルギー工場”で酸素と栄養からエネルギーを生み出す際に欠かせない物質。エネルギー不足は疲労感に直結し、疲労から回復するにも多くのエネルギーが必要。コエンザイムQ10は、抗疲労の心強いサポート役です。

疲労のもとを抑える抗酸化作用

ミトコンドリアでエネルギーを生み出す際に、副産物としてできるのが活性酸素です。
わたしたちの体には活性酸素を消去する仕組みが発生すると、消去しきれなかった活性酸素が細胞を酸化してしまいます。こうして、細胞の機能が低下した状態が続くと、疲労や老化につながります。コエンザイムQ10は、強い抗酸化作用で活性酸素を取り除き、疲労・老化の予防に役立ちます。

Optimal Health,Vitality And Rejuvenation
年をとるほど、コエンザイムQ10

若々しく元気に年を重ねるにはコエンザイムQ10が必要。

Reason01 
体内のコエンザイムQ10は加齢やストレスにより減少

エネルギー産生に関わるコエンザイムQ10 は、心臓や肝臓、腎臓といった、たくさんのエネルギーを必要とする臓器に多く存在しています。しかし、その量は20歳ごろを境に、加齢に伴って少なくなってしまいます。また、ストレスなどによっても減少することがわかっています。

コエンザイムマン

Reason02
コエンザイムQ10を変換する力も加齢などで低下

コエンザイムQ10 には「酸化型」と「還元型」があり、還元型にのみ抗酸化力が認められています。

体内でつくられるコエンザイムQ10 は還元型。
酸化型のコエンザイムQ10 を摂取すると、体内で還元型に変換しなければなりませんが、その機能も加齢やストレスで低下してしまいます。

facts and figures
意外と知らない?コエンザイムQ10の秘密

point01
”水溶化”技術で吸収性が3倍に!

コエンザイムQ10は、水に溶けにくく脂に溶けやすい脂溶性の物質。
そのままでは体に吸収されにくいという課題があります。このため開発されたのが“水溶化”技術。この技術を使うことで、還元型コエンザイムQ10の空腹時の吸収性を約3 倍に高めることができています。

point02
肌や血管の老化を防ぐなどさまざまな作用も!

近年の研究で、コエンザイムQ10には、紫外線による肌の老化を予防したり、しわを改善したりする作用があると報告されています。また、血管の老化を防ぐのに重要な一酸化窒素(NO)の産生に欠かせない存在であることもわかっています。

vol.59【春号】の記事