食べ過ぎ疲労の原因「栄養の質」

Q:糖質の多いものを食べ過ぎると疲れるってホント?

A:血糖値の急上昇、急降下が自律神経の負担に

食事や間食の後には血糖値が一時的に上がりますが、糖質を摂取し過ぎると、この上がり方が急激なものに。すると、膵臓からインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下します。こうした血糖値の急激な上昇や下降は体への大きな負担となり、自律神経が乱れる原因になりま
す。また、血糖値が下がり過ぎると疲労感が出ることもあります。

食後の血糖値の乱高下「血糖値スパイク」

食後、短時間のうちに起こる血糖値の急激な上昇と下降は「血糖値スパイク」と呼ばれます。加齢や肥満の影響でインスリンの分泌能力が衰えている方に多く見られますが、健康診断で血糖値が正常な人にも見られることがあります。血管がダメージを受け動脈硬化が進みやすくなるため、注意が必要です。

疲れたときに甘いものが欲しくなるのは

糖質は、筋肉や脳のエネルギー源です。体や脳を動かして疲労を感じているときは、エネルギーが大量に消費されて不足している状態。甘いものが欲しくなるのは、脳がエネルギー源 ・ある糖質を摂るように促しているサインなのです。

実はこんな食べ物にも糖質が多く含まれています

砂糖を使った甘いものはもちろんですが、ご飯やパン、麺類のほか、イモ類や豆類、フルーツ、お酒などにも糖質が多く含まれます。また、調味料や加工食品にも多く含むものがあるので、とり過ぎには注意しましょう。

脱!食べ過ぎ疲労
食べる順番の新常識”たんぱく質ファースト”

食後血糖値の上昇を緩やかにするには、食物繊維の多い野菜から食べる「野菜ファースト」が良いとされてきましたが、最近の研究では、たんぱく質や脂質を先に摂ることで、その効果がさらにアップすることがわかっています。

1 肉・魚

肉と魚

2 野菜・海藻

3 炭水化物

炭水化物


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白米より玄米、白いパンより全粒粉やライ麦のパンといったように、食物繊維の量が多い食品のほうが血糖値の上昇は緩やかになるといわれています。

食事の最初に野菜サラダを食べるなら!

vol.62【冬】の記事