おいしく!楽しく!疲れ知らずの食べ方

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日本人の約6割が悩まされているという疲労。
その予防や改善には、生活習慣の見直しが欠かせません。
中でも食事は、健康で疲れにくい体をつくるためにとても重要です。食生活を意識して、楽しみながら疲れにくい体をつくりましょう。

疲労のメカニズム

疲労の原因は、活性酸素による酸化ストレスによって細胞が傷つけられること。
活性酸素が発生しにくい生活のほか、活性酸素を取り除いてくれる成分を積極的に摂ることが大切です。

疲労のメカニズム

心がけたい”疲れない”食生活

疲れない食生活

疲労をためないためには、日々の食生活をみなおしてみることが大切です。
すぐに実践したい、食べ方の”コツ”をご紹介します。

◎楽しみながら食事を

楽しみながら食事をすると、 食べるペースが落ち、食べ過ぎ防止になります。 一人でもくもくと食事をすると「早食い」になり、満腹感を得るまでに食べ過ぎてしまうため疲れにつながります。

✕暴飲暴食は疲労のもと!

暴飲暴食は、ストレス発散どころか疲れをため込むことになるので要注意。お酒は、たしなむ程度であれば血流が良くなりストレス軽減にもなりますが、飲み過ぎれば大量の活性酸素が発生し疲労が生じます。

◎朝食にはフルーツやコーヒーを

活動量が増える時間帯に備えて、朝食にはぜひ活性酸素を取り除く力のある抗疲労成分を。イミダペプチドを含む鶏むね肉のほかにも、リンゴやブドウなどのフルーツにはポリフェノール、コーヒーにはクロロゲン酸という成分が含まれており、おすすめです。

◎一口30回噛んで食べると疲れにくくなる

唾液に含まれる酵素には、疲労の引き金・活性酸素を取り除く働きをするものがあります。一口あたり30回を目安によく噛んで食べるようにすると、唾液がしっかり分泌され、疲労の軽減につながります。

◎温かいスープで血流アップ

血流が悪いと、体内には老廃物や疲労因子がたまりやすくなります。温かいスープや飲み物によって体が温まると血流が改善され、また自律神経にも作用してリラックスにつながります。

△疲れた時に甘いものの食べ過ぎには注意

疲れてイライラしているようなときに甘いものを食べると血糖値が上がり、気持ちが落ち着きます。しかし、食べ過ぎると血糖値の急激な上昇などから逆に疲れをまねくことに。少量食べる程度にとどめ ましょう。

△一人で食べることが多い人は疲れやすい

あるアンケートでいつも一人で食事をすると答えた人の割合は、 疲労感がもっとも強い重度疲労群で20.5%と最も高かったことが報告されています。

グラフ

(出典 小川正女子大学生に ※おける疲労・抑うつについて Functional Food 2010.Vol.3,No.4.305-317)

こまめに水分補給も

脱水状態になると、体に負担がかかって疲労が発生し、体調を崩すリスクも高まります。疲労を防ぐためには「のどが渇いた」という自覚がなくても、こまめに少しずつ水分を補給することがポイント。

水分補給

疲れ予防にはこんな成分がおすすめ!

エビデンス(科学的根拠)のある確かな抗疲労成分を摂ることも、疲れにくい体づくりにつながります。
大阪市立大学をはじめ行政や食品・医薬品メーカーなど産官学が連携して実施した「疲労定量化及び抗疲労薬開発プロジェクト」では、イミダゾールジペプチド成分をはじめ6つの成分に疲労の予防や回復に役立つ働きがあることが実証されました。

研究プロジェクトでは。23種類の成分のうち6種類に抗疲労効果が認められました。

これらの成分を継続的に摂れるよう心がけしましょう。

イミダゾールジペプチド

最も疲れている脳にも届くからスゴイ!

「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」で、抗疲労効果が最も高いと評価された成分。体内で一度分解されて、体の最も疲れやすい部位(脳や骨格筋)まで運ばれ、そこで再合成されて優れた抗酸化作用を発揮します。

豊富に含まれる食材
↓↓↓
鶏むね肉、豚ロース肉、豚もも肉、牛もも肉、カツオ、マグロなど

イミダゾールジペプチドの抗疲労のしくみ

上手な摂り方

1日に200〜400mg

研究では、1日200mgを最低2週間ほど摂り続けることで、抗疲労効果が認められています。また、1日400mg摂取すると、より高い効果が得られることも実証されています。


ゆで汁も活用しましょう

イミダゾールジペプチドは熱に強い成分ですが、水溶性なので、ゆでるなどした場合には成分が溶け出してしまいます。スープにするなど、ゆで汁も活用しましょう。

コエンザイムQ10

エネルギー産生と抗酸化の2つの作用で疲労を予防・回復

エネルギー効率を高めて、疲労からの回復を助けます。また、強い抗酸化作用で、活性酸素による酸化ストレスを軽減します。加齢とともに減少するため、できるだけ食事から摂取したい成分です。

体内のコエンザイムQ10は加齢とともに減少します

コエンザイムQ10

豊富に含まれる食材
↓↓↓
鶏肉、豚肉、牛肉、サバ、イワシ、ブロッコリー、アボガドなど

上手な摂り方

油と一緒に摂りましょう

脂溶性なので、食事の油分と一緒に摂ることで吸収が高まります。効率的に摂りたいなら「水溶化」された成分配合のサプリメントを選びましょう。

クエン酸

エネルギー不足による疲労を軽減


エネルギーを生む 「クエン酸回路」を活性化して疲れを軽減。 長時間の仕事や運動など、 栄養補給が十分でない状態で頭や体を酷使したときに特に効果を発揮します。

豊富に含まれる食材
↓↓↓
柑橘類、梅干し、酢など

上手な摂り方

イミダゾールジペプチドと一緒に

酸化ストレスを解消する働きはないので、イミダゾールジペプチド成分と一緒に摂りましょう。

ホットレモネードの作り方

2人分(1人分 約53kcal)

  • 鍋に水300ml、はちみつ大さじ4、砂糖小さじ2を入れてかき混ぜ、中火で熱します。
  • はちみつと砂糖が溶けたら火を止め、レモン果汁50ml程度を加えます。
  • カップに注ぎ、レモンスライスを浮かべて完成。

リンゴポリフェノール

運動時の疲労を軽減

抗酸化作用によって、運動時の肉体的な疲労を軽減することが報告されています。

豊富に含まれる食材
↓↓↓
リンゴ

上手な摂り方

皮ごと食べるのがおすすめ

果肉部分よりも皮に多く含まれているため、皮も食べるのがおすすめです。

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